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地域で育つ! [地域看護の仕事]

地域交流会なるものを開催しています。
今年度で3年目。昨夜は今年度第3回目(年度最後)の交流会でした。

管轄内のケアマネージャーさん、ヘルパーさん、デイサービスなど介護関連事業所の職員さん、配食サービスの方、新聞配達員さん、病院の医師・相談員さん、調剤薬局の薬剤師さん、民生委員さん、駐在所のお巡りさんが地区別に別れて地域の課題からあるといいものを考えてそのためにできることを考えて発表しました。

初年度は介護事業所さんと配食サービス、新聞配達の方、駐在所の方に声をかけて始めたこの会に今年度は医療関係者やより住民に近い民生委員さんにも加わっていただくようにしました。

初回は地域包括支援センターの役割紹介、地域の資源としての介護関連事業所の紹介、顔のみえる関係づくりからはじまり地域の事業所方々が顔を合わせる機会をつくり、そこから認知症や虐待の困難事例をもとに地域でどう関わるかをグループワークをしたり、地域を見ていくデータを提示したり…そして今年度最終回、いよいよ「自分の地域」にどう取り組むか?という流れになりました。
グループワークは盛り上がり、どのグループもみな自由に発言している様子をみると地域の力を感じます(*^^*)

私たちの仕事は地域の方が高齢になり認知症になっても障害を持っても住み慣れた地域で住み続けることができるよう地域で地域包括ケアの構築を推進すること…
うーん…わからないからいろいろ模索してきました( ̄▽ ̄;)

私たちの対象は高齢者…でも高齢者だけでは高齢者を支える仕組みは作れないし、医療や介護や福祉を職業としている人たちだけが提供するサービスの質の向上を考えるだけではダメなんですよねー。
地域で身体や認知機能が変化していく高齢者に関心が向けられず、認知症になって引きこもっても誰にも気づかれずゴミ屋敷のようになった家の悪臭や防災の面からの通報で衰弱して発見されたり、
両親や身内の認知症の介護で負担を余儀なくされたご家族が周囲に助けを求めることなく身体的・心理的・あるいは経済的な暴力を振るうに至ってしまったり、
介護者不在の認知症の方が頑張ってきたけれど、いよいよ独りの生活が成り立たなくなると低栄養から症状が悪化して迷惑行為となり地域から排除されるような動きに至ってしまうことが数多くあるのです。
地域がちょっとした声がけをし、変化に気づき、助け合い、早くに支援に繋げること…そう地域の力がいかに大事か…
それには地域を育てること…地域づくりが必要です
地域を育てること…ってどうすればいいんだろう?
すっと考えてきました…

実は地域包括支援支援センターには、高齢者に対して(高齢者人口に対して何回と)やるべき施策が提示されています。介護予防教室、家族介護者教室、地域ケア会議がそれに含まれます。また、ケアマネージャー研修・交流会、認知症予防プログラム、認知症サポーター養成講座、権利擁護・虐待対応等々に取り組んでいます。
地域の多様なメンバーと地域の課題について話し合う、この『地域交流会』は「地域ケア会議」に入れてもおかしくはないのですが、私たちは「地域ケア会議」開催への準備に位置づけ『つながり』を作る場としてやってきました。

市の施策をこなすのではない、地域づくりの視点で続けたい…
何故それを大事にしたかったのだろう…

年度最後となる会のご挨拶を仰せ付かったので、会場で皆さんに伝える言葉を考えながら気づきました…

それって事業所も個人も“自分たちが”『地域で育つ』ことなんですね
地域が育つのはそこにいる“人”がつながり『信頼』を育むこと
人と繋がり人の考えを知ること、自分の考えを伝えること、人が人を信頼できること…
人と人の信頼が地域の風土をつくり、地域の資源となり、地域を育てるんだ
自分たちが繋がり、信頼し合い、地域の資源となり、地域を育てるんだ
なんだかそれを飲み込めたという感じ(*^^*)
幸せな体験をしました

これからですね…
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