SSブログ

いのちを生きるということ… [そらいろの軌跡(過去の記録から)]

私は、人には平等にいのちが与えられ、
自分の人生の課題を生き、そして生を終えるのだと思います…。

18歳でその生涯を終えようとしている女の子がいます。

お母さんは彼女の言の葉を大切に大切に受け取って
そっと広げた手のひらからこぼれ落ちてしまわないように
その日の栄養やおしっこの量と一緒に
ノートに綴っておられます…

短く覚醒したときの会話のひとことひとことが
そのノートを見る私の目に飛び込みます


“寿命をわけてあげたいよ…”
“…そんなこと言わないで…もう死にたくないなんて言わないから…”




自分のいのちがもう長くないことを彼女は知っています…

きっともっと生きたい…死にたくない…って思っていたんでしょうね…

お母さんがそんな彼女の気持ちを察してかけた言葉…

でも、彼女は自分にお母さんの寿命をもらうより、
お母さんの寿命を短くしてしまうことを気にかけたんですね…
本当に彼女の言葉は天使がくれた声のよう…

ひと言ひと言がお母さんへのメッセージ…

そのメッセージをケアをする私にもおすそ分けしてもらってるのです…


先日、お母さんとお話をしていたら、
こんなことを話してくださいました…

この子の人生は短いけれど、たくさんのことを私に教えてくれました…

この子はそういう使命を持って生まれて来てくれたんだなあと思います…

この子が病気になってしまったことは決していいことではないけれど
もし、この子が病気にならなかったら
何も考えずに過ぎてしまう人生だったと思います…と



私は彼女の生きてきた人生が
人よりも短くて
たくさんの努力を必要とした人生だからといって
可哀想な人生だとはとても思えないのです…

多くの経験をして、人の思いやりを自分の中に感じ取れる感性を育み、
自分が辛く苦しい時でも相手を思いやる心と
新たな危機に直面しても前向きに取り組む力を身につけた彼女の人生は、
とても有意義で光り輝くものだと感じます…
この子と出逢う為にお母さんはこの子を産んだに違いないし、
お母さんと出逢ってたくさんのことを知る為に
このお母さんの子供として生まれてきたに違いない…


そう思うのです…

この記事は過去に書いたものを再掲載しています
nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 2

のび太

今年は私にとって大切な人が相次いで亡くなりました。
人の人生とは何かを考えさせられました。
by のび太 (2014-12-27 09:50) 

hana

のび太さん、大切な方を失う体験をされたのですね。自分に影響を与えてくれた方を失う体験は変わらない日常を送ることは出来ても、心にはダメージがあるものです。自分へのケアも忘れないで下さいね。
“人生とは何かを考えさせられ”てそれがまた新たな生きる力になるのならきっとその方がくれた最後の贈り物ですね!
by hana (2014-12-27 21:02) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。