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にもかかわらず笑うこと [そらいろの軌跡(過去の記録から)]

私は仕事柄、人生の過渡期にいたり危機的状況の渦中にいる方と接してきました。

それは病いであったり老いであったり、死に直面した重い病状の方々です。

そしてそんな時であっても周囲に笑顔を向けられる多くの方々を私は知っています…。


私にはそんなすてきな出逢いがたくさんあります…。

そして看護はそんな方々と過ごす時間であり看護している私自身が大きく心を揺さぶられ、深い愛情を感じるのです…。

その方のお宅に伺い、お身体の状態を観察する…。
体温や血圧、呼吸パターン、むくみ、排尿や排便の様子など手足やお腹に触れたり聴診器で確認しながら、前回の訪問から変わった出来事は無かったか、困ったことは無かったか、心配事はないか…。
それから…ついつい喧嘩しちゃったり、憎まれ口をきいちゃった反省の気持ちや秘密の出来事を聴いたり、嬉しい出来事なども…。

私はあはは…と笑いながらその話しにのっかって相づちをうち、患者さんもご家族もあははと笑う…。
その一方では症状の重さや今後起こりうるであろう変化を指導しながら…。

病状は深刻なのにその空間には笑顔があり、ユーモアがある…。

その優しさに人の強さを感じるのです…。

私は、看護師だからこんな優しさに支えてもらえるのだなあと思います。

だから看護師として応えられるような自分でいたい…そう思うのです…。

ドイツにおけるユーモアの定義は「にもかかわらず笑うこと」なのだそうです。

語源はもともと“体液”という意味のラテン語だそうです。

ユーモアと笑いは人間だけに与えられた貴重な能力なのだそうです…。

これは、上智大学のアルフォンス・デーケン氏の言葉です…

この記事は過去に書いたものを再掲載しています
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