SSブログ

健康に生き抜くこと [地域看護の仕事]

内閣府の資料ではH25年10月1日における65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は25.1%となり4人に1人が高齢者となっています。
国は、要介護状態となっても“住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう”、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される『地域包括ケアシステム』の構築を進めています。

私の勤める地域包括支援センターでは高齢者の総合相談業務、権利擁護、地域のケアマネージャーの後方支援、介護予防計画作成などの業務を保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員の三職種が行っています。
これって地域の問題に保健医療・福祉・介護の専門職がチームで対応できる体制なのです。

この中で地域を診断し、地域の健康の向上を図るという視点で保健師の役割を果たそうと思っています。
管轄地域の住民が自分の住む地域の課題に取り組めるよう関係機関…地域住民の方々との連携をしながら進めています。

とはいっても地域の保健師として働くのは今の職場が初めてな私、2年半経過しましたが試行錯誤です…
病院や訪問看護では出逢うことのなかった様々な方との出逢いがありました…それはまたのちのち…

今までは病気と闘ったり、共存を考えたり、終末期にある方とそのご家族と出逢う中で「人間の健康とは何か」という視点から『生まれる時から死ぬまでの健康』を考えてきました。
今はそれにプラスして地域で『健康に老いること(健康に生き抜くこと)』とか『地域を健康にすること』の意味をあれこれ考えたりしています(*^^*)

高齢化の進んだ単身者が多い集合住宅で「健康を維持向上させる計画」はもちろんですが、3年目に向って私がやりたいのは住民の方への「死の準備教育」です。

今まで終末期のケアを通して私が学んだことは『死というものが自分の身近(生の延長線上)にあり、限りある命だからこそ今の自分の生き方を見つめ直し自分の生を大切に生きること、今この人生で何を得ているのか?自分の人生を幸せと思えるものを得ているか?幸せとは何か?大切なものは何か?大切な人に伝えたいことは何か?など対話をすることの大切さ』です。
病気で“ある”“ない”に関わらずこれを考える機会を作りたい…

癌で自身の身体的・社会的機能の喪失体験をしている人が『にもかかわらず』幸せと感じられることが何なのか?
……それは人との出会いであったり、人の優しさだったり、思いやりを感じられたこと…
そして、それを感じられるその方自身の成長だったりしました…

高齢化した集合住宅には、人生の中で単身を余儀なくされた方もおられれば選んで独り移り住んでこられた方もおられます。
すべての方が自分の人生へのイメージをプラスに変換していくことは難しいのかも知れません…が
人と繋がり、自分を語ること…
相手の人生を認める事…
相手を受け入れる事…
…語り合うことで何かが変わればと思います。

挑戦はこれからです(*^^*)
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。